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熱中症の季節到来!高齢者の一人暮らしに限界?
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センターです。
◆熱中症による高齢者の死亡リスクは若年・壮年層の数十倍?
熱中症が起きやすい季節になってきました。ここ数年では、官民あげての注意喚起や予防への取り組みなどから、熱中症で重症化や死亡する人の数は減る傾向にあります。その一方で気になるのが、高齢者の熱中症に関する統計データです。
厚生労働省によると、このおよそ10年の間で、毎年熱中症による死者のうち、65歳以上の高齢者が占める割合が80パーセント前後という高い水準で推移しています。平成29年の高齢者の死亡者数を同年の他の世代と比較すると、25歳から64歳までの壮年層の約4倍、15歳から24歳の若年層の実に99倍という非常に高い数値になります。
これは、高齢者が熱中症になると死亡につながる危険性が非常に高いということです。このことから、熱中症は高齢者にとって大きなリスクであり、ぜひとも予防したいものです。
◆高齢者の熱中症が重症化しやすい理由
では、なぜ高齢者が熱中症になると、重症化しやすいのでしょうか?その理由を知るには、他の世代と分けて考える必要があります。高齢者が熱中症になる場所や状況が他の世代とは大きく異なるからです。
国立環境研究所による2013年の統計では、若年者や壮年者が熱中症を発症した状況として多くを占めていたのが、仕事などの作業や学校などでスポーツをしているときでした。まだ、この年代の人たちは、熱中症予防のために作業中や運動中に意識して水分補給や休憩をする傾向にあります。そうした行動がこの年代の熱中症による死者数の減少につながっていると考えられます。
これに対し、高齢者の熱中症は少々事情が異なります。同じ資料によると、高齢者が熱中症を発症した場所で最も多いのが住宅でした。つまり、高齢者の場合は自宅で日常生活をしているうちに熱中症になってしまう可能性が高いのです。高齢者は、仕事やスポーツなど特に、激しく体を動かしていなくても、家で普段の生活をしているだけで熱中症になるリスクがあるということです。
◆認知症の高齢者は特に注意が必要
本来、誰でも高齢になれば暑さ寒さの変化に鈍感になり、体内に水分をためておく機能が低下します。つまりこれだけでも、他の世代よりも高齢者が熱中症になりやすいのですが、この他にも現代の高齢者をとりまく環境の中に熱中症を引き起こすさまざまな要因が潜んでいます。
超高齢社会となったいま、一人暮らしの高齢者が増加し続けています。温度の変化を感じにくく脱水症になりやすい高齢者は、熱中症の初期症状に気づきにくいものです。そのような人が一人暮らしをしていれば、当然ながら熱中症リスクは高くなるでしょう。これに加え持病やフレイル(虚弱化)がある、暑い日が続くうち食欲がなくなり脱水気味になっている、日ごろから栄養状態がよくないなど、高齢者特有のいろんな要因がからみあって、熱中症が起こると考えられています。また、その要因が複雑で多岐にわたるほど、重症になることが多く回復にも時間がかかります。このように、高齢者は他の世代よりも熱中症になりやすく重症化しやすいため、熱中症のハイリスク群といえるでしょう。それだけにしっかりと熱中症の予防をしていくことが大切ですが、その中でも特に注意が必要なのが認知症の人です。
◆高齢者の一人暮らしの限界?対策はある?
認知症になると、記憶が抜け落ちたり、判断力や理解力、見当識が低下します。このうち見当識では、時間や場所、数位の状況や人の関係性などを認識する機能のことです。この見当識に障害が起きると、昼夜や季節の区別がつかなくなったり、状況にあわせた行動ができなくなったりします。例えば、季節が夏であることがわからない、暑いのに冬服を着てしまうなどといったことがあります。こうしたことから、認知症の高齢者は熱中症リスクが高くなります。また、自分の周りの状況を正しく判断できないため、認知症の人の熱中症対策には周囲の配慮が欠かせません。
そこで、認知症のあるなしに関わらず、高齢者の熱中症対策のカギになるのが見守りです。それには一人暮らしだと限界があるように思えますが、さまざまな事情から同居がむずかしい場合もあります。好んで一人暮らしをしている高齢者もいれば、初期や軽度の認知症でも介護サービスなどを利用しながら一人暮らしをしている人もいます。
◆高齢者の熱中症対策は見守りが大事
一人暮らしの高齢者の熱中症対策では、定期定期に高齢者本人を見守る体制づくりが重要になります。それも、本人の体調などの安否確認に加え、水分きちんととれているか、気候にあった服装をしているか、居室の温度や湿度などをチェックすることが必要です。その具体的な方法ですが、地域包括支援センターやケアマネージャーに相談して、介護保険を使った訪問介護や看護のサービスを利用しましょう。また、地域によっては民間企業や行政による見守りサービスなどもあるので、高齢者本人の地元の役所に相談してみてください。
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軽度認知障害(MCI)ってなに?
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センターです。
◆軽度認知障害(MCI)ってなに?認知症初期症状との違いとは
誰しも避けたい認知症ですが、年を取るほど発症のリスクは高まります。高齢化が進む中、だれでもこの病気になる可能性があると思っておいた方がいいかもしれません。他方で認知症に関する研究も進み、近年では予防の方法や早期発見することで、症状を遅らせたり改善できることもわかってきました。このことから、認知症の対策は予防と初期症状を見逃さないことが何より大事だといえます。
自分自身または家族の物忘れや行動の変化などについて「これって認知症の初期症状では」と少し心配に思うことはないでしょうか?もしそうであれば、少しでも早く治療につなげたいものですし、もしくは認知症ではなくても何らかの対策が必要な段階かもしれません。そこで知っておきたいのが「MCI」です。
◆軽度認知障害(MCI)ってどんな状態?
経度認知障害(以下MCI)は、まだ認知症になっていないが、その一歩手前の状態で健常と認知症のグレーゾーンといえます。これは、記憶や判断、何かを実行する、ものごとの理由づけなどの認知機能の一つに障害が起きてはいるが、普段の生活を送る上では特に支障がないといった状態です。具体的な症状としては次のようなものがあります。
・以前から知っているはずのものの名前が思い出せず「あれ」や「これ」など代名詞を使って話すことが多くなった。
・最近、経験した出来事を思い出せないことがある。
・近頃の話題などについていけず、雑談がしにくくなった。
・約束したことや日時を間違える
・料理に手間取るなど、作業の段取りが悪くなってきた。
・習い事に行かなくなるなど、無気力になってきた。
◆MCIと認知初期症状の違いは
このようなMCIの症状を見ると、記憶の機能に関するものが中心であることがわかります。また、これらは認知症の初期症状のよに思えるかもしれませんが、MCIはまだ認知症にはなっていない状態です。MCIを区別する上でも紹介すると、認知初期症状には次のようなものがあり、これらの項目のうち4つ以上当てはまると認知症の疑いがあります。
・今日が何日か認識できないなど、いつも日にちがわからない
・さっき食事をしたことを忘れるなど、直近のことを忘れる
・最近聞いた話を思い出せない
・何度も同じことを言う
・以前に話したこをと忘れて、同じ話を繰り返す
・使い慣れた言葉や単語を思い出せない
・話の内容があちこち飛んで、脈絡がない
・こちらの質問を理解できず、話がかみ合わない
・会話を理解することがかなりむずかしい
・昼間と夜の区別といった時間の観念がない
・間違いを指摘されて言いつくろうなど、話のつじつまを合わせようとする
・質問されて家族の方を向くなど、家族に依存することがある
こうしてみると、認知症の症状はふだんの生活を送る上でトラブルにつながることがわかります。これに対し、MCIの症状は日常生活では大きな支障にはなりません。したがって認知症初期症状とMCIの違いは、日常生活上のトラブルになっているかどうかになります。
◆MCIを放置しないことが認知症予防に
厚生労働省によると、2012年時点でのわが国における認知症患者数は約462万人。これに加え、およそ400万人の人たちがMCIであるという推測もあります。65歳以上の人の7人に1人が認知症ということになりますが、MCIの人数を合わせると、この年代の4人に1人が認知症かMCIの状態にあるのです。さらに、イギリスとイタリアの共同調査によると、1年間でMCIの人の割合が、5年間では約4割が認知症に移行することがわかりました。いったん認知症を発症し、ある程度症状が進んでしまうと、回復しないことも多く、症状を遅らせることもむずかしくなります。
一方、MCIの段階で認知機能の低下を防ぐための適切な対応をすれば、認知症へと進行せずに済むケースもあり、回復の可能性もあるのです。このことから、認知症予防には、MCIの段階でしっかりと対策をすることが非常に有効なことがわかりますね。そのためには、日ごろの生活の中でMCIに気づくことが何よりも大切です。自分自身や家族のことで、以前に比べて何かおかしいと思ったら、物忘れ外来などの医療機関に相談するようにしましょう。
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世帯分離とは?
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センターです。
両親や身内の介護をしている人にとって、施設型や訪問型など多種多様な介護サービスは、負担を軽減し自分の時間を確保する上でぜひとも活用したいサービスです。しかし、老人ホームへの入居など、サービスによっては高額な費用がかかります。介護が長期化したり、サービスの利用頻度が高まったりするほど、被介護者を支える家族には経済的な負担がのしかかります。そういった問題を解決するのが「世帯分離」です。
二つ以上の家族が同居している場合、世帯分離をすることで介護費用を節約できます。「介護中の両親と自分の家族が同居している」「介護のためにこれから両親と同居するつもりだ」という方のために、世帯分離のメリットや介護保険自己負担額の仕組み、世帯分離の手続き方法についてご紹介します。
介護費用を抑えられる「世帯分離」とは
●世帯分離とは
世帯分離とは、住民票に登録されている一つの世帯を二つ以上の世帯に分けることです。つまり、現時点で同じ住所に複数の世帯主が登録されているケースで有効ということです。
【例】
<分離前(一世帯)>
世帯主①:父親
世帯員:母親、自分、自分の配偶者、自分の子供
<分離後(二世帯)>
世帯主①:父親
世帯員:母親
世帯主②:自分
世帯員:自分の配偶者、自分の子供
それぞれの世帯主が独立した家計を営んでいるという条件のもと、市区町村の窓口で手続きをすれば世帯を分けることができます。
●世帯分離のメリット
・介護サービスの自己負担額を軽減できる
介護サービスを利用する際、費用の一部は利用者が自己負担することになります。負担額は「高額介護サービス費制度」で上限が定められており、限度額を超えたときは申請により払い戻しが可能です。世帯分離をして新世帯の所得が下がると、それに応じて自己負担の上限額が下がり、介護費用の節約につながります。
・国民健康保険料の負担額が減ることがある
国民健康保険料の金額は前年の所得で計算されるため、世帯分離によって負担額が減ることがあります。
●世帯分離のデメリット
・国民健康保険料の負担額が増えることがある
メリットとして「国民健康保険料の負担額が減ることがある」とお伝えしましたが、国民健康保険に加入している世帯が世帯分離をした場合、各世帯主が国民健康保険料を支払うことになるため、負担額のトータルは増えることがあります。
・会社の健康保険組合を利用したほうがよい場合がある
親を介護している人がサラリーマンの場合は、会社の健康保険組合に親を扶養家族として加入させ、組合の制度を利用したほうがお得なことがあります。
・介護サービス利用の合算ができなくなる
複数の介護サービス利用者がいる場合、同じ世帯であれば利用料を合算して払い戻しを申請できますが、世帯が別の場合は合算ができません。そのため、サービスの利用の仕方によっては、損をすることがあります。
◆メリットとデメリットを把握した上で検討を
介護サービスでは、世帯全体の所得により高額介護サービス費や特定入所者介護サービス費が決まるため、世帯を分けた介護費用の節約につながるケースもあることを紹介しました。特に、高額な費用がかかる施設に入所した場合は、世帯分離するかしないかで負担額に大きな差が出ます。今すぐ世帯分離をするかどうかは別にして、介護費用を節約する方法の一つとして覚えておくと良いでしょう。
ただし、世帯分離にはデメリットもあります。また介護保険制度は定期的に見直され改定されるので、自分の収入の状況や詳細設計、保険の最新情報を定期的にチェックすることも大切です。
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「新型コロナウイルス感染症」高齢者として気をつけたいポイント
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センター 岩下です。
新型コロナウイルス感染症が流行しています!!
日本老年医学会より高齢者として気をつけたいポイントをご紹介してましたので、ブログでもご紹介したいと思います。
喫煙者や糖尿病、心疾患など基礎疾患をお持ちの方は、感染症が重症化しやすいので注意しましょう。また感染しないために、手洗いを中心とする感染予防を心がけましょう。ただ、感染を恐れるあまり外出を控えすぎて「生活不活発」による健康への影響が危惧されます。
※生活不活発に気を付けて!
「動かないこと(生活不活発)」により、身体や頭の動きが低下してしまいます。歩くことや身の回りのことなど生活動作が行いにくくなったり、疲れやすくなったりし、フレイル(虚弱)が進んでいきます。2週間の寝たきりにより失う筋肉量は7年間に失われる量に匹敵するとも言われています!
フレイルが進むと、体の回復力や抵抗力が低下し、疲れやすさが改善しにくくなります。また、インフルエンザなどの感染症も重症化しやすい傾向にあります。フレイルを予防し、抵抗力を下げないように注意が必要です。
「先の見えない自粛生活」~フレイルの進行を予防するために~
動かない時間を減らしましょう。
自宅でもできるちょっとした運動で体を守ろう!
●座っている時間を減らしましょう!
その分、立ったり歩いたりする時間を増やすことも重要です。
テレビのコマーシャル中に足踏みしてみるなど身体を動かしましょう。
●筋肉を維持しましょう!関節も固くならないように気を付けて
ラジオ体操のような自宅でできる運動でも、筋肉の衰え予防に役立ちます。
スクワットなど足腰の筋肉を強めるレジスタンス運動も有効です。
●日の当たるところで散歩くらいの運動を心掛けましょう!
天気が良ければ、屋外など開放された場所で身体を動かしましょう。散歩はお勧めです。ただし、人混みは避けましょう。
しっかり食べて栄養をつけ、バランスの良い食事を!
●こんな時こそ、しっかりバランス良く食べましょう!
多様性に富んだ食事を三食欠かさず食べることを意識してください。
しっかりバランスよく食べて栄養をとり、身体の調子を整えましょう。
免疫力を維持することにも役立ちます。さらに身体(特に筋肉)を作る大切な栄養素であるたんぱく質をしっかりとることが大切です。
※食事の制限をうけている方はかかりつけ医の指示に従ってください。
お口を清潔に保ちましょう!
~しっかり噛んで、できれば毎日おしゃべりを~
●毎食後、寝る前に歯を磨きましょう!
お口を清潔に保つことが、インフルエンザ等の感染症予防に有効です。
毎食後、寝る前の歯磨きを徹底しましょう。義歯の清掃もとても大切です。
●お口回りの筋肉を保ちましょう。おしゃべりも大切です。
お口の不活動も問題です。一日三食、しっかり噛んで食べましょう。
噛める人は意識して少し歯ごたえのある食材を選ぶことも大切です。
自粛生活で人と話す機会が減り、お口の力が衰えることも。電話も利用し、意識して会話を増やしましょう。鼻歌を歌う、早口言葉もオススメです。
家族や友人との支え合いが大切です!
●孤独を防ぐ!近くにいる者同士や電話などを利用した交流を
高齢者では人との交流はとても大切です。外出しにくい今の状況こそ、家族や友人が互いに支え合い、意識して交流しましょう。ちょっとした挨拶や会話も大切です。新型コロナウイルス感染症に関する正しい最新情報の共有も、トラブルや不安の解消にもつながります。
●買い物や生活の支援、困ったときの支え合いを
食材や生活用品の買い物、病院への移動などに困った際に、助けを呼べる相手をあらかじめ考えておきましょう。事前に話し合っておくことが大切です。
高齢の両親をお持ちのご家族の方もぜひ促してあげましょう!
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