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老人ホームを追い出される可能性
鹿児島・老人ホーム介護施設紹介センターです。
今回は専門家の方の本を参考にさせていただきました。
2大原因は「迷惑行為」と「医療処置」
「一度入居した老人ホームを追い出される可能性ははあるのでしょうか」。これもよく聞かれる質問です。ここでは老人ホームを施設都合で追い出される可能性について、説明します。
入居者はどういう状況になるとホーム側から退居をお願いされるのでしょうか。大きく分けて、次の2パターンが考えられます。
①他の入居者や職員に対し、暴言を吐いたり、暴力を振るったりする
②必要とする医療処置にホーム側が対応できない
これに加えて、最近は理不尽なクレームを言う入居者や家族に対して、「当ホームでは要求に対応できないので、別のホームをお探しください」と毅然とした態度で退居を促す老人ホームも増えてきました。
詳しく見ていきましょう。①の入居者の暴言・暴力は、その原因の多くが認知症をはじめとする精神疾患です。本人が悪いわけではないのですが、介護職も普通の人間です。いくら、病気だと分かっていても度を越えた暴言に対しては、寛容ではいられません。
特に男性入居者の場合は、暴力行為があると退居させられるリスクが一気に高まります。昔のように身体拘束が職員の判断でできた時代は退居まで要求されることはありませんでしたが、現在は介護施設では身体拘束が原則、できないため、暴力行為に対処できないのです。
また、現実的な話をすると、介護職ではなく他の入居者に対する迷惑行為がある場合は、退居させられる可能性が一層たかまります。私が働いていたときにも経験がありますが、「他の入居者の部屋に勝手に入ってしまう」とか、「物を盗んでしまう」などの事件はかわいいもので、本人や家族への注意などで住んでいました。しかし、ある男性入居者が女性入居者に対し暴力を振るい、けがをさせてしまった場合はそうはいかず、即刻、退居させられました。そうでもしないと、他の入居者家族に対して説明が付かないからです。
加えて、自称行為をする高齢者も退居させられるリスクがあります。理由は、やはり身体拘束ができない以上、このような人の命を守る保証ができないからです。
②の「必要とする医療処置にホーム側が対応できない」パターンでは、対応できるところに転居を検討しなくてはなりません。具体的には、24時間看護師がいる老人ホームや介護老人保健施設、介護医療院のような医療体制が充実している介護施設、または病院への入院などです。なお、入院期間が数カ月間など長期間にわたると、自動的に退居をお願いされる場合があります。特別養護老人ホームだと入院期間が3ヶ月を超えることが分かった時点で、退居するように促されるのが一般的です。
同じことの繰り返しになりますが、私は老人ホームは、合わないと思った時点で早めに住み替えることが大事だと思っています。入居時は医療処置が不要だったけど、状態が不安定になって医療処置が必要になったら、そのタイミングで医療ニーズを満たすホームに住み替えるという考えでよいのです。多くの老人ホームは状態が悪くなってもできるだけ住み続けられるように努力してくれます。「もう無理です」とホーム側が言うのは、どんな方法でも無理な状況になったと思ってください。もっと言えば、今はホームの数が増え、部屋が余っている状態ですので、次のホームを探すにはそれほど手間はかかりません。
ちなみに、少し気休めになる話をしますが、24時間にわたって医療処置が必要になる入居者の割合は、私の経験から申し上げると、全入居者の5%程度です。さらに、終末期だからといって医療処置が24時間必要になるわけではないのです。もし医療処置が必要であれば、現在「看取り軒数を増やせ」と言われている老人ホームの施設基準も、病院と同じように24時間看護師を常駐させるルールになるはずです。しかし現在、基準が見直される気配はありません。
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