老人ホームの24時間 | 鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センター

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老人ホームの24時間

鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センター  2022 12月度

 

今回も専門家の記事を参考にさせていただきました。よろしお願いいたします。

 

モチベーションアップが介護職の仕事

ちなみにこれらのレクレーションについて、入居者はどう思っていると皆さんは思いますか。喜んでいると思いますか。実際は一部の入居者を除いて、多くの人が「ほっておいて欲しい」「余計なお世話」「苦痛だ」という感想を抱いています。

「朝ご飯の時間ですよ」「今日は食べたくない」   「お風呂に行きましょう」「今日はパス」

「10時なので食堂でお茶を飲みませんか」「飲みたくないよ」   「午後から近所の公園へ散歩に行きましょう」「寒いからやめておくよ」

といったやり取りが、どのホームでも繰り広げられているのです。

高齢者がこうした反応を見せる理由は、多くの場合「面倒だから」です。皆さんも経験はありませんか。仕事で疲れて深夜に帰宅したときなど、お風呂に入るのが面倒になって寝てしまうことが。普段は面倒だとは思っていなくても、疲れていると何ごとも面倒になります。高齢者は身体機能の衰えによって「常に疲れている」状態です。モチベーションが常に下がっているので、まずはモチベーションを高めるところから始めなければなりません。介護職の仕事の大部分は、嫌がっている入居者を上手に食堂に誘導したり、入浴に誘導したり、お茶を飲ませたり、運動をさせたりすることなのです。

「お風呂に行きましょう」「今日は入りたくないよ」   「お風呂は気持ちいいですよ」「いやだよ、面倒臭い」

「面倒なことは私がお手伝いしますから入りましょう」「どうしようかな」   「さあ、入りましょう。今日はしょうぶ湯です」「じゃあ入ろうか」

といった説得を毎日繰り返しています。

たかが食事、たかが入浴ですが、様々なやり取りや手続きが10人の入居者がいれば10通りの方法で存在します。これが介護なのです。もちろん、職員の立場を理解してくれているのか、それとも抵抗しても無駄だと諦めているのか、文句一つ言わずにホームの時間割を淡々とこなしていく人もいます。

 

 

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