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世帯分離とは?
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センターです。
両親や身内の介護をしている人にとって、施設型や訪問型など多種多様な介護サービスは、負担を軽減し自分の時間を確保する上でぜひとも活用したいサービスです。しかし、老人ホームへの入居など、サービスによっては高額な費用がかかります。介護が長期化したり、サービスの利用頻度が高まったりするほど、被介護者を支える家族には経済的な負担がのしかかります。そういった問題を解決するのが「世帯分離」です。
二つ以上の家族が同居している場合、世帯分離をすることで介護費用を節約できます。「介護中の両親と自分の家族が同居している」「介護のためにこれから両親と同居するつもりだ」という方のために、世帯分離のメリットや介護保険自己負担額の仕組み、世帯分離の手続き方法についてご紹介します。
介護費用を抑えられる「世帯分離」とは
●世帯分離とは
世帯分離とは、住民票に登録されている一つの世帯を二つ以上の世帯に分けることです。つまり、現時点で同じ住所に複数の世帯主が登録されているケースで有効ということです。
【例】
<分離前(一世帯)>
世帯主①:父親
世帯員:母親、自分、自分の配偶者、自分の子供
<分離後(二世帯)>
世帯主①:父親
世帯員:母親
世帯主②:自分
世帯員:自分の配偶者、自分の子供
それぞれの世帯主が独立した家計を営んでいるという条件のもと、市区町村の窓口で手続きをすれば世帯を分けることができます。
●世帯分離のメリット
・介護サービスの自己負担額を軽減できる
介護サービスを利用する際、費用の一部は利用者が自己負担することになります。負担額は「高額介護サービス費制度」で上限が定められており、限度額を超えたときは申請により払い戻しが可能です。世帯分離をして新世帯の所得が下がると、それに応じて自己負担の上限額が下がり、介護費用の節約につながります。
・国民健康保険料の負担額が減ることがある
国民健康保険料の金額は前年の所得で計算されるため、世帯分離によって負担額が減ることがあります。
●世帯分離のデメリット
・国民健康保険料の負担額が増えることがある
メリットとして「国民健康保険料の負担額が減ることがある」とお伝えしましたが、国民健康保険に加入している世帯が世帯分離をした場合、各世帯主が国民健康保険料を支払うことになるため、負担額のトータルは増えることがあります。
・会社の健康保険組合を利用したほうがよい場合がある
親を介護している人がサラリーマンの場合は、会社の健康保険組合に親を扶養家族として加入させ、組合の制度を利用したほうがお得なことがあります。
・介護サービス利用の合算ができなくなる
複数の介護サービス利用者がいる場合、同じ世帯であれば利用料を合算して払い戻しを申請できますが、世帯が別の場合は合算ができません。そのため、サービスの利用の仕方によっては、損をすることがあります。
◆メリットとデメリットを把握した上で検討を
介護サービスでは、世帯全体の所得により高額介護サービス費や特定入所者介護サービス費が決まるため、世帯を分けた介護費用の節約につながるケースもあることを紹介しました。特に、高額な費用がかかる施設に入所した場合は、世帯分離するかしないかで負担額に大きな差が出ます。今すぐ世帯分離をするかどうかは別にして、介護費用を節約する方法の一つとして覚えておくと良いでしょう。
ただし、世帯分離にはデメリットもあります。また介護保険制度は定期的に見直され改定されるので、自分の収入の状況や詳細設計、保険の最新情報を定期的にチェックすることも大切です。
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