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「高齢者が生活保護を受けるには」
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センター 事務員の岩下です。
日本の生活保護者受給者のうちの4割占をめるのが高齢者であり、2014年3月現在で約72万人の65歳以上の高齢者が受給しています。だからといって、高齢者のすべてが、無条件で生活保護を受けられるわけではありません。
生活保護を受ける前に知っておくべき要点ごご紹介します。
一、資産を活用すること
高齢者であっても、生活保護の受給を前に、換金できる資産を所有していれば、売却するなどの方法で生活費に充てることが優先されます。資産としては、土地不動産・預貯金・生命保険・自動車などが挙げられます。
二、能力を活用すること
生活保護を利用する前に、シルバー人材センターや高齢者でも働ける事業などを活用し、能力に応じて収入を得ることが前提となります。
三、扶養義務者からの扶養を活用すること
高齢者世帯が生活保護を利用するとき、お子さんやご兄弟姉妹、またはご親戚などからできる限りの援助をお願いすることが求められます。生活保護法で定められている扶養義務者は、申請者ご本人からみて三親等までです。ご両親は存命でない場合が多いので、現実的には子供、兄弟からの援助を求めるのが一般的です。
四、他の制度を活用すること
生活保護制度以外の他の法律や制度による給付がある場合、それを優先して受給して生活費に充てることが求められます。年金を受給している場合は、足りない生活費を生活保護で補うことになります。
「年金を受け取っているのに、生活保護の申請はできないのでは・・・?」とお考えの方もいらっしゃいます。そのため、申請自体を諦めてしまうケースもありますが、年金をもらっていても生活保護申請をすることができます。ただし、受給している年金が生活最低基準に達しない場合に限ります。一ヶ月単位で計算された年金は収入として認定され、その他の収入を合わせても最低基準を超えなければ、その差額が支払われることになります。つまり生活保護と年金を併用しても最低基準以上の収入を得ることはできないのです。
次回は、生活保護申請についてご紹介したいと思います。
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