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「介護のきっかけチェックリスト」
鹿児島老人ホーム・介護施設紹介センター 事務員の岩下です。
お盆休みや年末年始に、実家に帰るという方も多いでしょう。そんな時に親や親戚に会い、「老けたな」と感じる事はないでしょうか。高齢者には、親や長者としてのプライドや、子供に迷惑をかけたくないという思いがあります。そのため、些細なことではSOSを出すのをためらう傾向にあります。
家族や周囲の人が、高齢者のちょっとした変化を見逃すと、急に介護が必要な状態になる場合があります。高齢者が出来るだけ自宅で自立して生活するためには、重度の介護状態になる前に援助、支援することが大切です。
◆介護のきっかけとなる状態をチェックリストにしてお伝えします。
一、急に痩せえたように見える、食欲がない
高齢者に限りませんが、食事は元気の源です。高齢者が食欲が無かったり、食事の量が減ったりすると、カゼやインフルエンザの感染症にかかりやすくなります。
入れ歯が合わなくなっていたり、歯肉の炎症などでよく噛めないままでいると、認知症になる危険性もあります。(物を噛む行為には、同時に脳を刺激するという事がわかっています。)
噛む力や飲み込む力が弱っていると、誤嚥性肺炎(ごえんせいはいえん)になる危険性も出てきます。食欲がないということを、年をとったから当たり前と考えていると突然の介護生活になってしまうかもしれません。
二、障子やふすまが破れている、壁紙がはがれたり傷ついている
高齢者は筋力の低下・バランス感覚の低下・視力の衰えなどから、転びやすくなります。転倒・骨折は高齢者に介護が必要となる原因のひとつです。口には出さなくても、壁などが傷ついていたら、転んでいるのかもしれません。
三、カレンダーなどに予定を書き込まなくなった、外出しなくなった
高齢者が家に閉じこもったり、外出しなくなると筋力・認知力が低下する危険性があります。趣味を持っていたのに、趣味を止めてしまった場合も注意が必要です。外出の機会が減ってるようでしたら、さりげなく原因を探ってみましょう。
四、物を探していることが多い、物をしまう場所を変える
うっかり財布やカギを置き忘れる、ということは誰にでもあります。その場合には「さっき買い物に行って、ここにカバンを置いたから…」などと自分の行動を思い出すことで、財布など見つけることができます。認知症になっていると、自分の行動を忘れてしまう場合があります。また、大切な物を盗られると思い込み、隠し場所を変えるということもあります。「年だから忘れっぽくなる」という思い込みは禁物です。
五、何度も同じことを尋ねる、同じ話を繰り返す
高齢者は、思い出話しなど、同じ話を繰り返すことがあります。しかし、短時間に同じ話や質問を繰り返すならば、認知機能が低下している可能性があります。病院の診察日や人と約束した日時など忘れてしまう場合も認知症の可能性があります。
六、茶碗やメガネなどをよく落とす、壊す
食事中に箸を落とす、茶碗や皿をたびたび壊すなどの場合、脳卒中や神経の障害などで、手の震えや筋力の低下がある可能性があります。首の骨の椎間板が老化するなどで、指のしびれや手に力が入りにくいなどの症状が出る場合があります。脳卒中や椎間板の老化などによるしびれや筋力低下は治療やリハビリテーションで改善する可能性があります。
七、夜眠れないと言う、昼間ウトウトしていることが多い
加齢による変化の一つに、眠りの状態の変化があります。体内時計が前倒しになったり、睡眠が浅くなるなど、眠りの質と量に変化が起こります。そのため、高齢者は夜眠りにくくなったり、充分な睡眠がとれなくなりがちです。夜に充分な睡眠がとれないと、昼間に活動する意欲が低下します。それが体力の低下や脳の刺激の減少につながります。
認知症の人に睡眠障害が起こることは、よく知られています。眠れない状態が認知症になるリスクを高めるというアメリカの調査結果もあります。仕事や家庭での役割が失われたり、家族や友人が亡くなるなどで、抑うつ状態になる可能性もあります。抑うつ状態にみられる症状は、食欲の低下や不眠です。眠れないことは、抑うつ状態や認知症を疑うサインとも考えられます。
これから、夏休み・お盆休みがやってきます。実家に帰省した際に、確認してみてはいかがでしょうか。
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